絵はいなほ様より頂き物です(にまいも〜!)。ラです。…ラです!
※ みじかい文はなかやま作。(思い出し中な)
まどろんでも眠ることが出来ず、やがて私は自分がある種の興奮状態にあることを認めた。
センリツに言われるまでも無くオーバーワークは理解していた。
けれど漸く繋いだ裏の世界へと通じる道をそんな理由で途絶えさせるには、
この壊れかけた組織ですらまだ惜しい。
服を脱ぐのも億劫になるほど酷使され、
この上ないほど休息を欲している肉体と違って頭は冴えたままだ。
渇きにもにたこの状態は記憶にある。
私は焦っていた、あの半年間の山篭りの間中。
どれだけからだに傷をつけても眠ることができず、
疲労のため下りてくる瞼をすら受け入れることができなかった。
非効率なのは承知の上で、それでも自分を止められず。
あの時は。
夜中何度も身じろぐ私を背後から抱きしめる腕があった。
以来いつでも何度でも、私の必要な時に彼は与えた。
今は。
眠る必要がある。泥のように。
私は寝転んだまま上着をベッドの下に放った。
二つだけボタンを外して出来たシャツの隙間から手を差し入れる。
手をかけるのも面倒でそのままにしたタイが腕に絡んできた。
すぐに突起に触れる。けれど痺れたような感触がするだけだった。
彼は。
彼は、確か。
おぼろげなまま辿り始めた道筋は、やがて確かな記憶を呼び覚まして行く。
ベルトを外す体力が残っていたのは驚きだった。
滑り込んだ掌が与える刺激を彼のものだと思い込もうとする。
考えるな、考えるな、考えるな、何も。
「は……っ」
やがてもたらされた濡れた音と感触が私の意識を飛ばす。
私は今、名前を呼んだだろうか。
霞み始めた目の前の景色と覚えのある臭気の中、汚れたままで私は眠りについた。
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